「遊んでいないで勉強して!」は間違い?中学受験で差がつく "考える力"を育む3つの親子習慣――遊びの没入体験が大事なワケ
✎ 1
✎ 2

「遊んでいる時間がもったいない。もっと勉強してもらいたい」と、親がやきもきする気持ちはわかります。でも、本当に遊んでいる時間はもったいないのでしょうか?(写真:beauty-box/PIXTA)
共働き世帯の増加に伴い、学校が終わってから保護者が帰宅するまでの時間を学童保育で過ごす小学生が増えています。令和6年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況調査によると、小学1年生の約半数が学童保育利用登録をしているとの結果が出ています。
小学生が学校で過ごす年間約1200時間に対し、放課後や長期休暇の時間は約1600時間。その時間を「有意義なもの」にするために、塾や運動教室、ピアノやダンスといった「習い事」ですきまなく埋め尽くそうとする保護者が多く見られます。
しかし、国内における民間学童保育のパイオニアである島根太郎氏は、放課後の時間を「未来への投資」と捉え、「社会につながる人間力=非認知能力」育成に必要なのは子どもの「余白」時間だと言います。
日常の遊びの中で育つ人間力や、放課後時間の大切さについて『子どもの人生が変わる放課後時間の使い方』より一部抜粋・編集してお伝えします。
非認知能力が上がると認知能力も上がる
子どもたちが高学年になると、中学受験をすることに決めたご家庭や周りに受験する同級生が増えてきた学区の保護者の方から、ぼやき交じりにこんな声を聞く場面が増えていきます。
「遊んでいる時間がもったいない。もっと勉強してもらいたい」
放課後、友だちとの遊びに夢中になって約束していた時間までに家に帰ってこない。学童に持たせた塾のプリントの進みが遅い。週末、ぼんやり本を読んでいて、声かけしてもなかなか机に向かってくれない。
親がやきもきする気持ちはわかります。でも、本当に遊んでいる時間はもったいないのでしょうか?
私はそうは思いません。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら