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森永卓郎さん(享年67)が最期に問うた日本人への疑問「高い家賃に少ない手取り、日本はおかしくないですか?」

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  • 森永 卓郎 経済アナリスト、獨協大学経済学部教授
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いきなり「トカイナカ生活」に踏み出しても、現金を出して買わなければいけない食物や生活必需品もあります。税金や社会保険料なども考えたら、やはり家族で10万円程度のお金はかかるでしょう。

これだけの現金を稼ぐ「生業(なりわい)」がないと、人はトカイナカに生活できません。

この状況を考えたら、これを一挙に解決するのは「ベーシックインカム」の導入しかないと私は考えています。

若者も「トカイナカ」で人間らしい生活ができる

正確な数字は経済の専門家によっても諸説ありますが、多くの経済学者は「年間30兆円の赤字国債発行ならばまったく問題ない」と語っています。

私は「年間100兆円でも大丈夫だ」と思っています。なぜならコロナが広がった2020年度には、年間約80兆円の「コロナ予算」をしてもびくともしなかったのですから。

これだけの資金的な余裕があれば、消費税は全廃しても、全国民1人当たり5~6万円のベーシックインカムは出せるだろうというのが、私の持論です。

ベーシックインカムは、これまでに世界各国で実験されてきました。その経済実験の結果は、「ベーシックインカムを導入しても、労働意欲は衰えない」

むしろ安定収入ができて「つまらない仕事を辞められる」方向になるから、多くの人が幸せになるはずです。

たとえば、毎月5万円の支給があったら4人家族で20万円。6万円の支給なら毎月24万円。これだけあれば、トカイナカならば生活できます。多くの若者たちが都会を捨てて「トカイナカ生活」に飛び込めます

「やりがいのない仕事」を辞めて、多くのメリットがある「トカイナカ生活」に飛び込めるし、飛び込むべきです。

そうすることで若者も「生きがい」を取り戻して、人間らしい生活ができるはずです。

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