<チョコレートが激変する「加水分解技術」とは何か>新潟県長岡市のベンチャー企業「日本ハイドロパウテック」が時間の壁を粉砕

独特の滑らかな食感を持つ「ANY1 CHOCO(エニワンチョコ)」(写真:日本ハイドロパウテック)
食品加工の世界に、静かに、しかし確実に革命の槌音が響いている。
新潟県長岡市に拠点を置く日本ハイドロパウテックは、長時間を要する発酵や醸造といった伝統的な工程を、独自の「加水分解技術」によって劇的に短縮する道を切り拓こうとしている。
2014年の創業以来、あらゆる有機素材を意のままの微粒子へと加工する“パウダーテック”企業として注目を集め、近年ではベンチャーキャピタルからの資金調達も重ね、その技術力への期待の高さを物語る。
チョコレートの製造工程を時短
同社の技術を示す象徴として2024年にシンガポールで誕生したのが、チョコレートブランド「ANY1 CHOCO(エニワンチョコ)」だ。

パッケージデザインにも力を入れている(写真:日本ハイドロパウテック)
通常、カカオ豆の採取からチョコレート製品に至るまで長い時間を要するチョコレート製造において、同社は革新的な時短を実現。これにより、技術的な優位性と幅広い応用可能性をアピールしている。
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