最低賃金は2200円超え!ただし「高額報酬」目当てだと”痛い目を見る”ことも? オーストラリア「ワーキングホリデー」の実態

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「無給インターン」を選んだ元Webディレクター

「お金じゃなくて、経験が今はほしかったんです」

日本では企業のWeb運営やディレクション業務に携わっていた20代後半の石井真帆さん(仮名)。自らのスキルをさらに広げるために、あえて環境を変え、新しい挑戦としてオーストラリアでの生活をスタートさせました。

石井さんは、日本でWebディレクターとして働いていた経歴を持っています。現在は学生ビザでブリスベンに滞在しながら、平日はジャパレスで働き、休日は現地留学エージェントでマーケティング業務のインターンに従事しています。オーストラリアでは、学生ビザ(Student Visa:Subclass 500)でも2週間で最大48時間までアルバイトすることが認められています。インターンは無給ですが、自らのキャリアを「海外でも通用するもの」にアップデートする目的で挑戦しているのです。

現地エージェントでのインターンシップ
お金よりも経験を求めたという元Webディレクター(写真:写真:取材対象者提供)

「日本の職場ではできなかった自由な提案ができて、実力を試せるのが楽しいです」

語学学校での勉強も並行しつつ、オーストラリアという環境を「経験を積む場」にしているという石井さん。ジャパレスの時給は平日29ドル、休日35ドルと高水準ですが、お金のためというより長期的に「次のキャリアへのステップ」に主眼を置いていると言います。

お金よりも「目的と意義」を重視することは、結果的にさらなるキャリアアップへとつながると筆者も考えます。

まとめ
• ビザの種類:学生ビザ(語学学校)
• 職種:日本食レストランの接客、留学エージェントのマーケティングインターン(無給)
• 時給:ジャパレス 平日29ドル/休日35ドル
• 家賃:週250ドル(シェアハウス)

有限なワーホリや留学を活用したキャリア戦略とは

3名のインタビューを通して見えてきたのは、各々のスタイルでオーストラリアでの生活を満喫している20代の若者の姿でした。彼らは出稼ぎ目的でもなく、また本気で移住しようとしているわけでもなく、自分の経験値やスキルを向上させる一環として、したたかに海外就労を取り入れている点が共通していました。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事