詩羽、アヴちゃん、幾田りら・・・豪華アーティスト集結の映画【パリピ孔明】 6000人の観客を招待!異色の《音楽バトルフェス》の制作陣を直撃

――本作は2023年秋に放送されたドラマの続編ですが、映画化が決まった時のレギュラーキャストの反応はどうでしたか?
八尾 (諸葛孔明役の)向井理さんも(英子役の)上白石萌歌さんも思った以上に喜んでくれました。レギュラーキャストの皆さんもふたつ返事で、出ますと言っていただき、ありがたかったです。短い撮影期間でしたが、皆さん、ホームに戻ってきたような感覚でのびのびと楽しそうにお芝居していて。この作品は愛されているなと思いました。
監督 現場の空気感もよかったんでしょうか。個人的にも、皆が前向きでよい現場だと感じていました。
――現場でもよい空気感があったからこそ、それだけ受け入れられたと。
八尾 森山未來さんからも、こんなに風通しのいい現場は初めてだと言われました。
――ちなみに森山さんは本作に、「三国志」マニアであるライブハウスのマネジャー小林役で出演していますが、実際の森山さんも大の「三国志」好きとのことで。本作でも彼のアイデアをいろいろと取り入れたと聞きました。キャストやスタッフからのアイデアは積極的に採用していたのでしょうか?
監督 みんなのアイデアを求めています、という空気は出しています。常々、取り入れたいと思っています。また、そうしたアイデアを言われたら「確かにそうだな」と思ってしまうタイプなので(笑)。それやってみましょう、という感じになります。
八尾 脚本の根本ノンジさんも、より面白くなる選択だったら、現場で柔軟に変えていいと言ってくれて、みんなでアイデアを出し合いました。それはキャストにとどまらず、スタッフもそうです。渋江さんは面白いなと思ったら取り入れてくれる。だから皆さん、言いやすい環境だったと思います。
とにかく渋江さんの頭の中が面白いので。言われた瞬間は、そのイメージが湧かないことが結構あるんですが、いざできたものを観てみると確かに面白い。撮影の時も、向井さんへのムチャぶりはたくさんありました。叫んだり、雨でびしょ濡れになったり、無茶な要求があったとしても、「僕は渋江さんに対してノーは一つもない」と全部受け入れてくれました。座長の向井さんが全部やる、というスタンスでいてくださったので、それがいい意味で伝播したところはあって。自然と面白い方向に向かっていったと思います。
監督 向井さんは出演シーンがない日でも現場に来て、撮影を見守ったり、ライブのリハを見学したりもしていましたし、そういう雰囲気も、みんながこの作品をちゃんとやりたいという気持ちにつながったのかなと。それと現場では八尾さんも率先して動いてくれるんです。プロデューサーだからドーンと構えるのではなく、小道具を自分で作り始めたり、デザインしたりなど、広範囲で異様に動いていました。そういうこともあり、現場はみんなでつくる、という空気があって、熱量がある人が多かった気がします。
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