子どもが学校に行かなくなったときの対処法は? 頭痛・自傷・いじめ・・・「5つのケース」を児童精神科医が解説

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子どもの発達障害がよくわかる本
「子どもが学校に行かなくなったときの対処法」を解説します(写真:beauty-box/PIXTA)
発達障害のお子さんを持つ親御さんの多くは、日々「困った」「どうしたらいいかわからない」「出口が見えない」という気持ちを抱えておられます。また、わが子の将来に不安をお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。現役の児童精神科医である著者が、「子どもが学校に行かなくなったときの対処法」を解説します。
※本稿は『子どもの発達障害がよくわかる本』から一部抜粋・再構成したものです。

対処のポイントと理由

<親が気を付けたいポイント>

①対処法は状況や理由で異なる

②精神疾患に陥っている可能性があれば受診する

③家族以外で一緒に子どもを支援する人や社会資源が必要

<知っておきたいポイント>

①身体疾患が隠れていないか調べてもらう

②毒になるくらいなら、学校へ行く必要はない

③「訪問看護」を受けられることもある

<もっとくわしく知りたい!>

不登校や登校しぶりの場合、対処法は状況や理由で異なります。

●頭痛や腹痛など体調不良を訴える場合

まずは、身体疾患の可能性を除外することが必要です。お腹が痛いと訴えて不登校になった中学生を検査したら、慢性の大腸の病気だった、ふらつきを訴えている子を調べてみたら重度の鉄欠乏性貧血だった、などということがあります。

●朝、起きられない場合

まずは、睡眠の問題をチェックする必要があります。さまざまな理由で寝つきの時間が遅ければ、朝、起きられないのは当然で不登校につながります。うつ状態などで睡眠の質が悪いこともあります。十分に寝ていても朝、起きられないときは、別の要因を考える必要があります。

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