群馬銀行と第四北越FGが27年4月の経営統合で基本合意 預金量で第4位の地銀グループが誕生へ、地銀再編が加速か

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東京都内での記者会見
東京都内で記者会見した群馬銀行の深井彰彦頭取(右)と、第四北越フィナンシャルグループの殖栗道郎社長(撮影:梅谷秀司)

群馬銀行と新潟県を地盤とする第四北越フィナンシャルグループ(FG)は4月24日、2027年4月1日に経営統合を目指すことで基本合意したと発表した。第四北越FGを群馬銀行と第四北越銀行がぶら下がる持ち株会社とし、商号変更したうえで経営統合する計画だ。統合後に群馬銀行は上場廃止になる。

群馬銀行は群馬県や埼玉県を中心に営業網を敷いており、2024年末の預金残高は8兆6306億円、2025年3月期の連結純利益は400億円を見込む。一方の第四北越FGは、預金残高(同)が8兆6042億円で、同純利益は280億円となる見通しだ。

両グループを合わせた預金残高は、単純合算で約17兆2300億円となり、地銀グループで第4位。総資産は21兆4400億円となり、地銀グループで第5位に浮上する。

連携協定から統合に向かった理由

経営統合に向けた協議が本格的に始まったのは、2024年11月。統合を持ちかけたのは、群馬銀行の深井彰彦頭取だったという。

両社はもともと、2021年12月に「群馬・第四北越アライアンス」という連携協定を締結している。当時は第四北越FGの殖栗道郎社長からの声がけで協定を結び、人材の相互派遣や店舗の共同利用といった取り組みを進めてきた。

その中で「5年で80億円」と見込んでいた相乗効果が、3年で120億円の見通しになり、「互いに補完的な構成になっている」(深井頭取)ことがより明確になった。こうした背景のもと、経営統合の協議が一気に加速していったという。

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