りそなHDと十六FG、業務提携に持たせた「含み」 資本提携に向けての協議も検討、落とし所は?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
十六FGとの提携によって、りそなHDは手薄だった中京圏への橋頭保を得た(記者撮影)

りそな銀行を中核とするりそなホールディングス(HD)と、岐阜県地盤の地方銀行十六フィナンシャルグループ(FG)は2月7日、リテール分野での業務提携を締結した。融資や資産運用、デジタル化、人材育成に至るまで幅広い協業を視野に入れる。

「競争力のある提携関係にしていきたい」(りそなHDの南昌宏社長)、「(りそなHDの)リテールナンバーワンの取り組みに共感した」(十六FGの池田直樹社長)。同日に開いた会見で、両トップは業務提携の意義について語った。

りそなは全国の地銀との携提を進める

りそなは全国の地銀と提携を深めている。

茨城県の常陽銀行や栃木県の足利銀行のほか、香川県の百十四銀行には、りそなが開発した銀行アプリを提供。横浜銀行と宮城県の七十七銀行にはファンドラップ(ラップ口座の一形態)の代理店契約を交わし、千葉県の京葉銀行ともデジタル分野を中心に協力関係にある。

十六との提携も、一見すると過去の提携事例と同様に映る。だが、今回はある「含み」を持たせた。

金融関係者によれば、提携話が浮上したきっかけは2022年中頃。金融機関との連携を推進する、りそな金融法人室の担当者が、十六を訪問したことだ。

次ページ中京圏は、りそなの空白地帯
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事