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第四北越と統合なら群馬銀行に課される「説明責任」  見えない統合効果、再編で生じるデメリットも

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群馬銀行と第四北越銀行
経営統合が実現すれば地方銀行グループ第5位の大手地銀が誕生するが(記者撮影)

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経営統合は考えていない――。わずか3年で前言を翻すことになるのだろうか。

3月17日、群馬銀行と新潟県の第四北越フィナンシャルグループ(FG)が経営統合に関するプレスリリースを公表した。両者が統合に向けて協議を行っているという一部報道を受けて、「経営統合を含めた経営戦略について検討を行っているが、現時点で決定している具体的な事実はない」とそろって表明した。

両者は2021年12月に業務提携を結び、「群馬・第四北越アライアンス」を組んでいる。冒頭の発言は、提携発表当日の記者会見における両トップの発言だ。仮に経営統合となれば、3年あまりで翻意したことになる。

とはいえ、両行の態度は煮え切らない。双方の広報担当者も「『経営統合の検討』とは、あくまで一般論」と歯切れが悪い。業界関係者からは、実現性についていぶかる声も上がる。さらには、本当に経営統合に動くことになれば、群馬銀行にはある「説明責任」が待ち構えている。

見えぬ統合の大義

「相乗効果が見えない」。経営統合の観測について、ある市場関係者はこう話す。

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