このところの円安は国力低下のせい?それとも新NISAのせい?「為替に関する臆測や誤解」を解く

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新NISAの初動は、ここ数年パフォーマンスが良かったアメリカ株式を中心とする投資信託に注目が集まり、非常に盛り上がりました。

財務省が発表する対外証券投資の推移を見ると、投資信託会社経由の対外証券投資は2024年1月以降に大きく伸びており、2024年1月から11月までの間にネット(購入と売却の差し引き)で10兆円を超える活況ぶりです。

こうした海外株式の投資信託への人気が、円安を引き起こしたのではないか、との声も聞かれます。

(『円安はいつまで続くのか 為替で世界を読む』より)

外国為替市場の規模

海外の株式を購入する場合、当然ながら円売り・外貨買いの動きが発生します。

なかには「為替ヘッジ」と呼ばれる「将来の為替レートを前もって予約しておく」手法を取り入れ、為替レートの変動で損をすることを避ける措置が取られている商品もあるため、すべての新NISAの買いが円売り・外貨買いにつながっているわけではありません。

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