「話が通じない…」上司と部下が嚙み合わない本当の原因は“視覚化不足”だった!? 頭のモヤモヤを意外なほど整理できる“見える化”の魔法

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頭の中が整理できずに混乱している、あるいは相手とのすれ違いを埋めることができない状態になると、私たちの思考は停止してしまいます。

こうした状況を打破するには、頭の中で考えていることを視覚化することをおすすめします。上司との意見が合わないなど、相手がいる場合は、相手も含めて視覚化します。

こんな場面、よく出くわしませんか?

ここで、以下に紹介する「上司と部下の会話」がすれ違っている原因を、皆さんも一緒に考えてみてください。

上司:「わが社も、もうそろそろ新しい主力商品を開発しなければならない。次の時代を支える新商品の企画を考えてくれないか?」
部下:「営業部から値下げの要求がきています。競合(会社)が値下げをしているので、当社の商品は敬遠されているそうです。新商品を企画する前に、値下げについて考えていただけますでしょうか?」
上司:「値下げはしない。既存の商品については考えなくてもいいから、君たちの将来を担う新商品について考えてもらえないか?」
部下:「将来に関しては認知度が課題です。競合に比べてわが社の認知度は十分ではありません。競合は広告も強化しています。このままでは、今のお客様も競合にとられてしまいます」

2人の会話は、かみ合っていないことが分かります。

上司は、既存の主力商品のお客様が高齢化しており、若手の将来を考えると、若いお客様を獲得できる新商品が必要であると考えています。既存の主力商品に対しては、すでに十分な策を講じており、これ以上の労力をかけるよりは、将来のために新商品を早く開発したいと考えています。そのため、部下には中長期的な視野で考えてほしいと思っています。

一方、若手の担当者は、営業部から指摘されている課題に対して早急に対処しなければならないと考え、その対策方法を上司に相談しています。

部下は、短期的な課題の解決をしたいと思っているのです。

この場合、上司も部下も正論を言っているので、お互いが自分の意見に固執してしまうと、両者の溝は、一層深まってしまいます。

次ページ大切なのは「中長期的な視点をもつこと」
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