"投資のプロ"がやっている「大暴落回避」のヒント、「株式市場の四季」が投資判断の重要な指針に。すでに人気のあるテーマは暴落リスクあり
このような展開が必ず起こるわけではありませんが、重要な経済指標発表前には市場のポジション状況を推測し、混み合ったポジションは避けることが賢明です。
リスクリワードを考える
リスクとリワードの関係を判断する簡単な方法として、10年チャートを活用するのも良いでしょう。過去10年の最高値、最安値と現在の株価を比較することで、潜在的なリスクとリワードを把握できます。
たとえば、過去10年の最高値が1000円、最安値が200円の銘柄を考えてみましょう。現在の株価が900円の場合、過去のレンジ内で動くと仮定すると、アップサイド(上値)は100円、ダウンサイド(下値)は700円となります。この場合、リワード(報酬)よりもリスクのほうが大きくなります。
逆に、現在株価が300円であれば、アップサイドは700円、ダウンサイドは100円となり、リスクよりもリワードのほうが大きくなります。このような銘柄は、リスクリワードの観点から魅力的といえるでしょう。
もちろん、過去10年の株価推移だけで判断するのは単純すぎる面もありますが、リスクリワードを比較して、リワードがリスクを上回る銘柄については、さらに調べる価値があるといえます。
このリスクリワードの考え方は、重要な経済統計の発表時にも応用できます。たとえば失業率発表前に、コンセンサスどおりの結果が出た場合の市場反応や、予想から外れた場合の上下の反応を想像し、それぞれのシナリオにおけるリスクリワードを事前に検討しておくことは有用です。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら