"投資のプロ"がやっている「大暴落回避」のヒント、「株式市場の四季」が投資判断の重要な指針に。すでに人気のあるテーマは暴落リスクあり

金利の変化に注目する
歴史的な株価下落の多くは、高いPER(低い益利回り)と高い10年債利回りの組み合わせで発生しています。代表的な事例を見てみましょう。
1987年10月19日のブラックマンデーでは、S&P500指数が前日比20%超の急落を記録しました。当時の10年債利回りは10%を超え、PERは16倍(益利回り6.2%)、直前9月にはPERが20倍超(益利回り5%)でした。いずれも10年債を購入したほうが有利な状態で、リスクをとって株式を保有する意味が見出せない状況でした。
日本のバブル崩壊時を見ると、1989年末から1990年末にかけて10年債利回りは5%台から8%台半ばへと上昇しました。一方、PERは89年末の60倍(益利回り1.6%)から90年末の40倍(益利回り2.5%)と、極めて高い水準にありました。このときも株式よりも10年債購入のほうが有利な状況でバブルが崩壊しています。
2000年前半のITバブル崩壊時は、米国10年債利回りが8%台半ばで、S&P500のPERは30倍(益利回り3.3%)。リーマンショック時は10年債利回り4.5%に対し、PERは25倍(益利回り4%)で、リーマン破綻後は60倍超(益利回り1.6%)まで上昇しました。
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