疲れたときにもうひとがんばりというときのためのエナジードリンク。しかし、これにも相当な量の糖分が含まれています。カフェインも含まれているため、糖質の脂肪化が進みやすく、肝臓に負担をかけやすいのです。疲れてはいても、あまり頼りにしすぎないほうがいいでしょう。
「アルコールは肝臓によくないだろうから、晩酌をやめてジュースを飲むようにしよう」という決断をした結果、前よりも肝機能を悪化させてしまったという患者さんもいます。果糖ブドウ糖液糖の習慣的摂取は、ときとしてアルコールよりも肝臓を疲弊させることにつながるのです。
「アルコール度数が低ければ問題ないだろう」という思いからか、毎日の夕食時に「ジュースのように甘いサワー」を飲んでいる人も多いようです。でも、問題なのは「アルコール度数」よりも「糖分量」。習慣的に飲んでいたら、着実に脂肪肝が進んでしまうことになります。
寝る前にホットミルクを飲むとぐっすり眠れるそうです。しかし、はちみつや砂糖を加えて甘くしたものを飲むのはおすすめできません。夜遅い時間に糖分を摂取すると、変換された脂肪が肝臓に蓄えられやすくなるのです。肝臓の健康からすれば、これも「悪しき習慣」ということになります。
糖尿病や動脈硬化を招くことに
いかがでしょう。このように、脂肪肝や肥満になった原因をよくよく追求してみたら、「朝昼晩、何気なく口にしていた甘い飲み物が原因だった」という人がとても大勢いるのです。
たぶん、みなさんの中にも1~9のケースと同じことをやっていた方が多いでしょうが、こうした習慣を変えずにいると、脂肪肝が進行するのはもちろん、糖尿病や動脈硬化などの多くの生活習慣病を招き寄せることになってしまいます。
ですから、わたしたちは、まず「甘い飲み物の肝臓へのリスクの大きさ」に気づくべきです。そして、その「コトの重大性」を肝に銘じて、普段の生活で意識して甘い飲みものの摂取を減らすようにしていくべきではないでしょうか。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら