米ダルトン、フジ・メディアHDにSBI北尾吉孝会長、スタートエンターテイメント代表の福田淳氏など12人の取締役候補を提案へ

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物言う株主(アクティビスト)の米ダルトン・インベストメンツは、フジ・メディア・ホールディングスが6月下旬に開催予定の定時株主総会に向け、12人の取締役候補を提案する方針を明らかにした。SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長やダルトン共同創業者のジェイミー・ローゼンワルド氏らを含む。

ブルームバーグが入手した資料によると、北尾氏のほか、ジャパンディスプレイ(JDI)の元社長の菊岡稔氏や、旧ジャニーズ事務所のタレントマネジメント業務を引き継いだスタートエンターテイメント代表取締役の福田淳氏などを候補に挙げる。ダルトンからはローゼンワルド氏含め2人を提案する。提案は16日にフジHD側に送られる予定だ。

ダルトン傘下のライジング・サン・マネジメント(RSM)はこれまでも、フジHDに対して取締役の退陣要求などを繰り返していた。株主提案となることで、同社への外圧はさらに増すことになる。

ダルトンが提案する12人

ダルトンは資料の中で、フジHDの課題を指摘。ガバナンス改革のほか、不動産事業の切り離しや政策保有株の解消などが必要だと指摘した。また今回の取締役候補者は子会社のフジテレビジョンの取締役になるわけではないとした上で、フジテレビの経営陣を外部から招聘することも可能だと言及した。

フジHDを巡っては、元タレントの中居正広氏が起こした女性との性的トラブルへの対応をはじめ、企業統治(コーポレートガバナンス)不全が指摘されていた。3月下旬に取締役の大幅な入れ替えや削減を進め経営体制の変更を発表したものの、一部取締役が留任することへの批判が起きていた。

旧村上ファンド系投資家が足元でフジHD株を買い増している。ブルームバーグのデータによると、村上世彰氏の長女である野村絢氏が8.96%を保有し筆頭株主となっている。またダルトンは5.83%を持つ。 

著者:古川有希

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