服・時計・PC・文房具…仕事で使う物に”こだわり”が《ある人とない人》の差とは?物の価値の本質を考えれば《選ぶべき物》が見えてくる!

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どんな人生を生きたいのか、という大きな軸でのこだわりは、人生における仕事の位置づけなどにもつながるものであるが故に、人生上のこだわりや指針を持っていることは生きるうえで極めで重要である。

仕事に対するこだわりにせよ、人生に対するこだわりにせよ、こだわりとはすなわち自分なりの軸を持っている、ということである。

真摯に向き合っているからこそこだわりを持つのであり、逆に言うとこだわりを持っている分野というのは自分が真摯に向き合っている対象でもある。

さて、そんな前提で今回はその「こだわり」について、とりわけ仕事に関するこだわりについて諸々考えていきたい。

と言っても本連載において、いわゆる仕事のパフォーマンスに関わる実践方法やいわゆる仕事術については何回も語ってきているので、今回はちょっと角度を変えてみようと思う。

仕事をするうえでは当然さまざまなツールが必要になる。

古いタイプのいわゆる大御所の作家などではパソコンではなく、手書きでしかも万年筆にこだわる、というヒトもいるだろうし、料理人においては包丁や器にこだわる、アスリートにおいては練習環境や食べる物や寝る環境にこだわる、というのもあるだろう。

一般的ないわゆるサラリーマンにおいても、着る物から持ち物、使う事務用品や電子機器、いすやデスクといったものまで仕事に関わるものは非常に多い。

ものの価値の本質を考える

これらすべてにおいてこだわりを持つ必要はもちろんないのだが、こだわりを持たないのが、「そこにこだわることが仕事の結果に直結しない」ということを理解や判断したうえでの話なのか、それとも「最初から何も考えていない」のでは大きな違いがある。

値段だけで選ぶ、というヒトがいるが、これも「何も考えていない」の典型である。

値段だけで選ぶ、要は安いものを選ぶとかであるが、往々にしてそういったヒトは安いものを大量にそして短期間に消費して、長期間持たせるとかものの価値の本質を考えることはないものだ。

高いもの=良いもの、とか、安いもの=悪いもの、といったような単純なものの考え方になって思考停止していたり、売り手側のマーケティングに踊らされるようなことになっており、繰り返しだがそこに自分なりのこだわりや人生観、価値観は存在しない。

「良いもの」や「選ぶべきもの」の基準が値段という一点のみになってしまっており、そこに自分は不在なのだ。

こだわっていれば、より複眼的な視点で物事を判断できる。

要は自分にとってより使い勝手の良いものを選んだり、よりコンフォタブルな環境の維持にまで目をむけているか否か、の違いである。

そういった自分にとってのベストの探求そのものが、知的好奇心も持っている証しでもあり、行動力を持っていることの証しでもある。

何事に対してもありのままや前例を受け入れるのではなく、キチンと自分なりに考え、試行錯誤して、より良いものを探求する。これはすなわち仕事においても大事なことは言うまでもない。

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