NHK朝ドラ『あんぱん』で盛り上がる高知の《意外な現在の姿》…「アンパンマンまみれの高知」が、いま“アニメ王国"になっていた!
つづいて高知市内へ。駅前には巨大な坂本龍馬像があり、そこから駅前通りをまっすぐ南に路面電車(とさでん交通)が走っています。電車に乗ること3駅で、有名な「はりまや橋」へ。
そこで西に曲がると高知城、そのお膝元にあるのが「ひろめ市場」です。

ここひろめ市場は、高知市民の台所。名物カツオのたたきをはじめ、買ったものをその場でいただける手軽さが人気で、1日中多くの人々で賑わっています。市場の片隅には、9月までの期間限定で、『あんぱん』のセット(「のぶ」の実家であるパン屋さん)が再現され、展示されています。

そこから高知城に向かって歩いて5分ほどのところにあるのが「高知新聞社」。やなせさんと暢さんは、同社で一緒に働いていた時期があり、それが出会いだったそうです。

世界ランキング6位の「アンパンマン」
TITLEMAX社が発表した「The 25 Highest-Grossing Media Franchises of All Time」によると、キャラクターとしての「アンパンマン」の市場規模は、世界ランキング6位(総収益603億ドル/約8兆9000億円)。これは海外展開が比較的少ないキャラクターとしては驚異的な数字です。
特に乳幼児を対象としたグッズ売上などのマーケットでは、男女ともに愛される圧倒的なキャラクターとなっています。
やなせさんは、「アメリカンヒーロー」とは対極のキャラクターを作りたかった、と語っていますが、それらを代表する『スパイダーマン』や『バットマン』を数字上は超えており、まさにアメリカンヒーローを上回る“活躍”といえるでしょう。
マーケティングにおいて特徴的であり驚異的ともいえるのが、そのキャラクターの数です。
『アンパンマン』のキャラクターは、「単独のアニメーション・シリーズでのキャラクター数」で2022年にギネス認定されており、その時点でのキャラクター数は1768体です。
さらに、『アンパンマン』以外にも、やなせさんが生み出したキャラクターは数多く、特に地元高知県では、商品や地域のキャラクターをいくつも無償で生み出していて、高知県を旅していると多くのご当地キャラクターに巡り会えます。

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