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ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

NHK朝ドラ『あんぱん』で盛り上がる高知の《意外な現在の姿》…「アンパンマンまみれの高知」が、いま“アニメ王国"になっていた!

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  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
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また、やなせたかしさんといえば『アンパンマン』を連想する方が圧倒的かと思いますが、『手のひらを太陽に』の作詞家としての顔を思い浮かべる方も多いことでしょう。

作曲家いずみたくさんとのタッグで生まれたこの歌は、NHK「みんなのうた」で取り上げられ、いまや国民的に愛される楽曲として歌い継がれています。

シャッターには彩り豊かなキャラクター図が(筆者撮影)
高知市内には、いたるところにやなせさんが生み出したキャラクターのモニュメントがあります(筆者撮影)

高知はいまや、「まんが・アニメ王国」となっていた

やなせさんだけでなく、前述のはらたいらさん、横山隆一さんや西原理恵子さんなどの漫画家を多く輩出した高知県。「まんが王国・土佐」ということで、高校生を対象にした「まんが甲子園」が1992年にスタートしており、既に今年で34回目を数えています。

やなせさんは、第1回から第22回大会まで審査員を務めており、亡くなった今でも「永世名誉審査委員長」となっています。

また、アニメーション映画『竜とそばかすの姫』(2021年、細田守監督)では、四万十川などの豊かな自然とともに高知県が舞台として描かれています。

さらに最近では、未来のアニメクリエイターを育てようと、地元金融機関である高知信用金庫や地元企業が中心となり、全国からアニメ作品を応募して表彰する「高知アニメクリエイターアワード」を開催しています。

そのアワードの授賞式をメインとした「高知アニクリ祭」が昨年から開催されており、日本を代表するアニメ制作会社などが集まり、ステージイベントなど、多くのファンを魅了しています。

2025年の「高知アニクリ祭」の様子(筆者撮影)

今年は4月5日(土)、6日(日)に開催され、全国から応募総数293作品の中からグランプリが選ばれました。やなせさんをはじめ多数の漫画家を生み出した高知県の気質が引き継がれ、「若きアニメクリエイターを育てる高知県」として、今に繋がっているのかもしれません。

「まんが・アニメ王国」となった高知県と、その原点ともいえる、やなせさんと『アンパンマン』。今年は『あんぱん』の放送とあわせて一層注目されることでしょう。

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