「就職までに結婚したい」22歳女子大生が婚活を急いだ事情、現代社会で"若さ"は武器にならない

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まず、4月からの就職後について「○時から○時まで勤務」「福利厚生が充実している」「勤務内容は◯◯◯」など、細かく記載するようにアドバイスしました。現時点では無収入であることから、男性が「経済的に頼られるのでは?」「学費を払ってと言われるかも?」と不安を抱く可能性があることも踏まえ、「すでに学費はすべて支払い済み」とも明記。カフェと家庭教師のアルバイト経験があり、社会のことを理解していることもアピールしてもらいました。

さらに、アドバイザーである私からのPR文で、人生設計についても「20代のうちに子どもを2人持ちたい」「子育てでは、実家の近くに住めば親の援助を受けられる」「産休は早めに切り上げて職場復帰するつもり」という心美さんの考えを具体的に盛り込み、「人生設計がしっかりしている女性」という印象を持ってもらえるように工夫しました。

家庭的な面も強調するため、「母親から料理を習っている」「得意料理はシュウマイや筑前煮」などと記載。結婚経験のない男性は結婚生活がどのようなものかイメージできていないことが多いので、心美さんのPR文を通じてイメージを膨らませ、心美さんに興味を持ってもらえるようにしたのです。

婚活は就職前の社会勉強になる

このPR文が功を奏したのか、20代から40代と幅広い世代からお見合いの申し込みがありました。まだ若く社会に出ていない心美さんにとって40代はあまりにギャップがあるということで、早々に20代の男性に絞って婚活を進め、みごと金融業界に勤める20代半ばの男性とご成婚となりました。

同じ業界で働く先輩として学ぶことも多く、刺激を受けられる関係を築けそうだということが決め手となりました。婚活を終え、彼女はこんなことを言っていました。

「これまでアルバイトはしていたけれども、そこでは会えないような多くの社会人と婚活を通じて出会い、さまざまな話をすることができて、いい勉強になりました。社会に出る前に婚活を通じて、世の中にはさまざまな価値観の人がいるということを一足先に学ぶことができました」

心美さんにとって婚活は社会勉強の側面もあったようです。途中では振られることもありましたが、それすらも楽しみながら、授業や部活のように前向きに取り組んでいました。

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