「就職までに結婚したい」22歳女子大生が婚活を急いだ事情、現代社会で"若さ"は武器にならない

✎ 1〜 ✎ 70 ✎ 71 ✎ 72 ✎ 73
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ほかの学生は就職が決まったら卒業旅行などを楽しんでいましたが、「円安の影響で海外旅行も高い。それなら、アルバイトで貯めたお金を婚活に充てよう」と決意したそうです。

さらに、社会に飛び込むことに対する不安も大きな要因となりました。4月から年上の社会人に囲まれて、ゼロから仕事を覚え、人間関係を築いていかなければなりません。「そのときにパートナーがいれば安心感が得られるのではないか。夫婦として支え合いながら生活できるのではないか」という発想に至ったとのこと。

親に相談することなく決めたそうで、学生とはいえ将来のことをしっかり考え、かなり自立している印象です。

婚活は「社会経験を積んでから」と男性

婚活を始めるにあたり、心美さんはこんなことも言っていました。「婚活は『若いほうが有利』と聞いたので、今のうちに動けばラクだと思ったんです」。

確かに、7~8年前までは「女性は若ければ若いほどいい」という男性が多く、学生は大人気でした。実際、当時看護学校に通っていたある女性は「年収1000万円以上の男性を希望」と明確な条件を掲げて婚活し、あっという間に希望にかなった12歳年上の男性と結婚しました。

しかし今は違います。若いことが婚活市場では必ずしも有利に働くとは限りません。

近年は経済状況が厳しくなり、男性としては女性もある程度の社会的ポジションを確立し、安定した収入が見込める人を希望しています。それに、会社で新卒社員の指導に手を焼いた経験がある男性も多く、「まずは社会経験を積んでから結婚観をしっかり考えたほうがいいのでは?」と、学生の婚活に違和感を抱いてしまうようです。

そのため心美さんも、プロフィールに一般的なPR文を書くだけでは男性からの印象がよくありません。社会人とは異なる視点でアピールする必要がありました。

次ページ細かいところまで練り込んだ「婚活大作戦」
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事