「新排出ガス規制で消えゆく50cc以下のバイク」はじめて新基準原付に対応したホンダ「スーパーカブ110ライト コンセプト」に見る今後の行方
原付一種は、4輪の普通自動車免許の取得、または適性検査と学科試験に合格するのみで取得できる原付免許でも運転可能なため、乗るためのハードルは比較的低い。対する原付二種は、実技試験の合格も必要な小型限定普通二輪免許やAT小型限定普通二輪免許、もしくはより上位の免許を取得する必要がある。ただし、そのぶん、実際に公道を走る際の規制は原付一種のほうが厳しい。
たとえば、原付一種バイクには、
・法定速度30km/h
・2人乗り禁止
・2段階右折が必要
といった制限がある。
一方、125cc以下の原付二種バイクは、
・法定速度60km/h
・2人乗りOK
・2段階右折は不要
となっており、交通ルールの制限も比較的ゆるい傾向だ。
新基準原付が導入される理由

そして、今回新たに導入された新基準原付は、これらのうち原付一種と同じ扱いとなる。導入の背景には、前述のとおり、2025年11月に施行される新しい排出ガス規制の影響がある。新規制値に対し、排気量50ccバイクでは対応が技術とコストの両面で難しいためだ。
そこで、新排出ガス規制に対応可能な110ccや125ccのバイクをベースに、最高出力を4.0kW(5.4PS)以下に制御。性能面を50ccバイクと同じにすることで、運転可能な免許や交通ルールなどを原付一種と同じ扱いにするというものだ。
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