「新排出ガス規制で消えゆく50cc以下のバイク」はじめて新基準原付に対応したホンダ「スーパーカブ110ライト コンセプト」に見る今後の行方

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

余談だが、原付二種のスーパーカブ110は2人乗り可能だが、フロントシートのみで後席シートはなく、かわりにリアキャリアを備える。そのため、2人乗りをする場合、後席ライダーはリアキャリアに座るか、後付けのピリオン(後席用)シートをキャリアにセットする必要がある。スーパーカブ110は、あくまでビジネスモデル。2人乗りの快適性よりも荷物の積載性を重視した装備であることも、このバイクが持つ大きな特徴のひとつだといえよう。

原付一種と原付二種での違い

「Super Cub Lite」のステッカー
「Super Cub Lite」のステッカー(筆者撮影)

話をスーパーカブ110ライトに戻そう。そのほかの特徴としては、フロントのエンブレム下に「Super Cub Lite」のステッカーを配しているが、ぱっと見はスーパーカブ110との違いがわかりにくいのもたしかだ。そのため、実際に公道を走る際は、ナンバープレートの色(原付一種は白、110ccの原付二種はピンク)などで見わけることになりそうだ。

原付一種のスーパーカブ110ライトと原付二種のスーパーカブ110では、交通ルールも違う。そのため、たとえば、110ライトで2人乗りをすれば違反だが、110なら違反ではないなど、取り締りの内容も変わってくる。くれぐれも間違った取り締りなどが起こらないように、警察当局への周知も徹底させてもらいたい。

スーパーカブ110ライト コンセプトのメーターまわり
スーパーカブ110ライト コンセプトのメーターまわり(筆者撮影)

もちろん、こうした法規上の違いなどについては、ユーザー側にも、新基準原付の交通ルールを広く知らせることが大切だろう。とくに2人乗り禁止や2段階右折、最高速30km/h以下など、基本的には50ccバイクと同じ交通ルールであることを知らせることは重要だ。

次ページ新基準原付バイクの今後について
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事