「新排出ガス規制で消えゆく50cc以下のバイク」はじめて新基準原付に対応したホンダ「スーパーカブ110ライト コンセプト」に見る今後の行方

ちなみにホンダは、2024年11月に50cc版の最終バージョンとなる「スーパーカブ50ファイナルエディション」を発表。往年のスーパーカブをイメージした「ボニーブルー」のカラーリングや、エンブレム類などに専用デザインを施した特別仕様で、受注期間限定(2024年11月8日~11月24日)で販売した(税込み価格29万7000円)。現在は、すでに受注が終了しているが、当初の販売計画台数(年間)2000台に対し、1万台以上の注文が入ったとのウワサもあり、「最後のスーパーカブ50」に対し相当数のかけ込み需要があったようだ。
スーパーカブ110ライトの特徴

そして、会場に飾られたスーパーカブ110ライト。ベースモデルは前述のとおり、スーパーカブ110だ。スーパーカブ110は、エンジンに109cc・空冷4ストロークOHC単気筒を搭載する。おそらく、スーパーカブ110ライトも同じエンジンを採用しているだろう。
ただし、最高出力に関しては、スーパーカブ110の5.9kW(8.0PS)/7500rpmに対し、スーパーカブ110ライトは4.0kW(5.4PS)以下にすることで、新法規に対応させるはずだ。ちなみに、生産終了となるスーパーカブ50が搭載する49cc・空冷4ストロークOHC単気筒エンジンは、最高出力2.7kW(3.7PS)/7500rpm。スーパーカブ110ライトのスペックは、これに近い数値になるのかもしれない。
車体サイズなどは未発表だが、ベースとなるスーパーカブ110の場合、全長1860mm×全幅705mm×全高1040mm、ホイールベース1205mm。スーパーカブ110ライトの車体も、基本的にこれらスペックを踏襲することが予想できる。

また、スーパーカブ110ライトのホイールは、ベースの110と同じキャストホイール。ワイヤースポークホイールを採用するスーパーカブ50とは異なる。さらに新基準原付となるスーパーカブ110ライトは1人乗り仕様となるはずだ。そのため、スーパーカブ110の場合、スイングアーム左右にタンデムステップ(後席乗員用ステップ)を備えるが、スーパーカブ110ライトには装備されていない。
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