ついにユン大統領が罷免、"次期大統領"が有力視される「韓国のトランプ」とはどんな人物か

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罷免されたユン・ソンニョル氏(左)と、次期大統領が有力視される「共に民主党」のイ・ジェミョン代表(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

4月4日11時22分(現地時間)、韓国のユン・ソンニョル大統領が大統領職を罷免された。昨年12月3日に「非常戒厳令」を宣布してから122日、同月14日に弾劾訴追されてから111日目に当たる。評議した憲法裁判官8人全員一致による弾劾認容となり、保守派からはパク・クネ元大統領に続いて2人目の悪夢となった。

当日、弾劾の可否を判断する憲法裁判所(憲裁)の周りは、非常事態を想定して、警察車やトラック200台余りで取り囲まれ、半径150メートルは立ち入り禁止とされた。周辺にある学校は休校となり、企業も在宅勤務に切り替えた。

警察は、ソウルだけでも210の部隊と警察官1万4000人を動員したという。弾劾の賛否を訴えて路上に泊まり込んだ人も合わせると14万人余りが集結したとされ、緊張は前夜から高まっていた。

弾劾可否の争点は「非常戒厳の要件および手続きの適法性」や「国会封鎖・侵入および政治家の逮捕を支持したか否か」など大きく5つあったが、すべてにおいて違法・違憲とされ、大統領職を罷免するほどの重大性があったとした。憲裁は「被請求人(ユン氏)を罷免することによって得られる憲法による利益が、大統領罷免による国家的損失を圧倒する」としている。

罷免をめぐって分断が続いた111日

111日間、韓国社会は弾劾賛成派と反対派の真っ二つに分かれ、荒れに荒れた。昨年12月末には、大統領の代行を務めていたハン・ドクス国務総理が弾劾訴追され、代行の代行が国をまとめる異例の事態にもなった。

1月中旬には内乱罪の捜査の過程でユン氏が拘束され、50日間ほどソウル拘置所に拘禁されたが、3月7日には「捜査機関による拘束手続きが適法だったか、疑問の余地がある」(ソウル中央地裁)などとして拘束が取り消され、釈放された。弾劾訴追されたハン国務総理も3月24日には弾劾が棄却され、職務に復帰している。

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