JR東・東海・西がコラボ「新幹線アイス」の完成度 各社の客室乗務員が本気で企画、その味わいは?
このフレーバーを考えたのは2024年8月19日付記事(JR東・東海・西「新幹線アイス」でコラボ商品の狙い)にあるとおり日夜新幹線に乗務し車内販売を行っている、先の8人のパーサー・アテンダントたち自身だ。
今回で3例目となる本プロジェクトの発足は2024年6月。各社を代表したメンバーが北は盛岡、南は博多の拠点からJR-PLUS東京本社に集結し、過去2回販売した東日本、東海エリアをモチーフにしたフレーバーに続き、西日本を舞台にした新フレーバーのプレゼンを実施。実際に商品製造する、スジャータめいらくの担当者も同席し、実現性や原材料確保などを考慮しフレーバーを考察した。
新幹線の運転本数は膨大で、同じ会社内でもメンバー同士が顔を合わせる機会はまれ。初回は会議室全体が緊張した空気に包まれていたことを、筆者もよく記憶している。
アイス会社の担当者がプロの視点で吟味
続いて、9月に行われた2回目の会議では、先のプレゼンで好評だったフレーバーの中から、製品化可能な3フレーバーを選出。初回会議では「パインアメ」や「もみじ饅頭」といった、西日本に由来する多角的な案が提出されたが、製造機器の対応や「産地や原材料名を限定すると高コストになるほか、原材料確保が難しい傾向がある」とスジャータめいらくの担当者がプロの視点で吟味。結果として、西日本を主題にしたアイスであることをすぐに伝えられるように産地名を前面に出しつつ、実現性の高い岡山白桃、岡山シャインマスカット、岡山ピオーネの3種の試食が用意された。
試食品については、少量生産のため、メーカーの開発部自ら原材料を配合して製作した手作り。香りなどにも着目し、パッケージを開ける前から感じる果実感などを慎重に検討しつつ、各社1フレーバーずつ選定した。

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