成人後の年収に≪80万円≫差がつく4つの教えとは?「幼児教育≠早期教育」だが、子どもが小さい時ほど教育費の”コスパがいい”理由
公教育をいかに効率的に行うかについては、世界中で様々な研究が行われており、未就学児(小学校入学前)が質の高い教育を受けた場合、その後の人生で年収が上がりやすいことが確認されています。
また収入に限らず、ある年齢での学習進度が速い、犯罪歴が少ないという点も研究によって確認されています。
所得に差が出る「4つの躾」
そうと分かれば、未就学児の時期に、スポーツや音楽、算数などの早期教育を受けさせようと思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください。ここで言う幼児教育とは早期教育ではありません。「最後までやり抜く力」「コミュニケーション力」といった非認知能力を向上させるための教育になります。
例えば、噓をついてはいけない、他人に親切にする、ルールを守る、勉強をするということを子どもに躾けるということだけでも、十分効果があるという研究があります。この4つの躾を親が子どもに授けた場合とそうでない場合とでは、子どもが成人してからの年間所得が80万円も違ったそうです。
私は教育経済学の専門家ではありませんから、詳しくは、学力をどう効率的に向上させるかについて様々な研究を紹介した『「学力」の経済学』(中室牧子著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んでみてください。
昨今は都市部を中心に中学受験がブームになっていて、教育費はさらに増加傾向にあります。各家庭での教育方針は様々でしょうが、「その教育費は『コスパがいい』の?」という観点は、他の支出と同様に意識して悪いことはないと思います。
我が家では中室牧子さんの著書をはじめ、その後の研究も参考にして、
・子どもの良い結果(アウトプット)にご褒美をあげるのではなく、良いプロセス(インプット)にご褒美をあげる
・子どもに自身で計画を立てさせ、計画通りに実践、成功する経験を積ませる
・ゲームは悪と考えず、ゲームと付き合うルールを子どもと話して合意する
ということを実践してきました。
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