「給与は変わっていないのに手取りが減ってる…?」今更聞けない「給与明細」の読み解き方を≪2億円の資産を築いたブロガー≫が解説!

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ここまで来て、「給与は変わっていないのに手取りが減っているのは、税金が上がっているからでは?」と思われたことがある人は、ぜひ一度、自分の給与明細で過去からの社会保険料と税金の推移を見てください。恐らく、所得税と住民税という税金だけではなく、社会保険料も増えていることに気付くはずです。

税制改正が自分の手取りに影響する

実は、健康保険、厚生年金保険はじわじわと料率が高くなっていますし、介護保険も2000年に導入されてから微増しています。所得税も、配偶者特別控除や扶養控除の縮小もあって負担額が以前より増えています。

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なお、税率で見ると、所得税は、以前は最高税率が70%でしたが現在では45%に、住民税も18%から10%と、表面的な税“率”自体は1990年頃をピークに下がっています。しかし、社会保険料の負担増があったり、控除が減って所得“額”が多めになっていたり等、①で支給総額が同じでも、②で控除を引いた手取りが数十万円も下がっている、なんていうことが起きているのです。

今後も少子高齢化が進み、日本政府の方針が変わらなければ、社会保険料の料率は上がり、税金の控除の枠も様々な方向で減らされていくのは確実です。

給与明細の社会保険料や税金に注目するようになると、一見、自分には関係がなさそうな税制改正が、巡り巡って自分の手取りに影響する、なんていうことが徐々に分かってきます。

斗比主 閲子 ブロガー

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とぴしゅ えつこ / Etsuko Topisyu

1976年生まれ、旧帝大卒、会社員、既婚、子どもあり。という設定の
ブロガー。X:@topisyu

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