
ネズミに続き、ゴキブリの混入も明らかになった「すき家」。ここまで多くの人が怒る背景には、「日本人が貧しくなってた結果、安くてうまくて安全なメシくらいしか誇れなくなったことも影響している」と筆者は指摘します(編集部撮影)
相次ぐ異物混入に揺れる大手牛丼チェーン「すき家」が、一部店舗を除く全店の一時閉店に踏み切った。
同社は3月29日、東京都内の店舗で提供されたテイクアウト商品にゴキブリが入っていたことを発表し、1月にも鳥取県の店舗でネズミの混入が発生した直後であることを大変重く受け止めたとしている。ネズミの混入では、発表と謝罪まで約2カ月のタイムラグがあったことが波紋を呼んだばかりであった。
食の安全をめぐる不安の共有
日本は海外に比べて清潔さに対するニーズや、衛生観念が高いと評されることが多い。
今回の騒動では、グロテスクな異物の混入が強烈な話題性を生み出し、消費者視点から企業の対応の遅さが炎上を招いたことは論をまたないが、どうもそれだけではこの過剰なまでの反応を説明するには不十分だろう。
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