
中国の新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(リ・オート)は3月14日、2024年の通期決算および販売実績を発表した。同年の販売台数は50万1000台と前年比33.1%増加し、50万台の大台を突破。売上高は1445億元(約2兆9656億円)と同16.6%の増収を記録した。
一方、2024年の純利益は80億5000万元(約1652億円)にとどまり、前年(118億1000億元=約2424億円)から31.9%の減益となった。理想汽車は中国の新興EVメーカー群に先駆けて2023年に通期黒字化を成し遂げ、2024年も黒字を維持したが、2年連続の増益はならなかった。
初のBEVは鳴かず飛ばず
減益の背景には、2024年3月に発売したBEV(訳注:バッテリーだけを動力に使うEV)の高級ミニバン「MEGA」の失敗がある。
理想汽車にとってMEGAは初のBEVであり、それまではレンジエクステンダー型EV(訳注:航続距離を延長するための発電専用エンジンを搭載するEV)に特化していた。同社はMEGAに続いて3車種のBEVを追加投入し、2024年の販売台数を80万台に引き上げる野心的な目標を立てていた。
ところが、MEGAの販売はまったく振るわず、販売現場の混乱で既存車種の売れ行きまで一時失速してしまった。理想汽車は事態を深刻に受け止め、3車種のBEVの発売を延期するとともに、2024年の販売目標を50万台に下方修正。この挫折と立て直しのコストが、利益率の低下を招いた。
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