「保育園の先生に聞きたいことが聞けない。質問のコツは?」など保育園の《入園直後》に抱えがちな“不安や疑問”にプロが回答!
0歳のときから9~10時間預けるのが問題かというと、そんなことはありません。育児休業延長制度が普及する前は、育休社員の多くが0歳の4月に入園していたので、0歳から9~10時間保育を利用するのは珍しくありませんでした。そんな家庭で何か共通の問題をかかえていたという話は聞いたことがありません。
確かに、0歳児はまだ心身の機能が未発達であるため、より注意深くケアされる必要があります。延長保育(11時間を超える保育)の対象を1歳以上としている園もありますが、それは子どもへの負担を考慮しているためです。
子どもへの負担は保育環境に大きく左右されます。心配であれば、夕方の0歳児クラスの様子を見学させてもらうとよいでしょう。保育士からあたたかく関わってもらいながら、ゆったりと家庭的な環境で過ごせていれば、子どもへの負担はそれほど大きくないはずです。
むしろ、慣れない両立生活で親のほうに疲労がくることもあります。なので、職場の短時間勤務制度を利用できるのであれば、まず時短勤務から始めるのはよいと思います。
かみつき、引っかきは、どこの園でも0、1歳児で起こりやすく、まだ言葉が話せない子どもの自己主張と捉えられています。
お友だちが使っているおもちゃがほしい、不意に近寄られていやだった、など理由はさまざまですが、かみつき、引っかきをする子どもが特別に暴力的というわけではなく、場合によってはクラス内で流行し、かまれた子どもが翌日にはほかの子どもをかんでしまうこともあります。
他者に対して自己主張ができるようになることは、重要な発達過程なのですが、もちろん保育士は防止しなければなりません。とっさに止めることはもちろん、子どもの行動を予測して遊びのときの座る位置などにも気をつけているはずです。
それでも起こってしまうことがありますが、そのときは、子どもに「かんだら痛いよ」と教え、「おもちゃが使いたかったんだね」「貸してって言ってみようか」など気持ちを代弁することを繰り返して、やがて言葉で伝えられるように子どもの育ちを援助していきます。
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