国家によるグローバル化から都市・地域でのグローバル化こそ日本経済復興のカギとなる
『アジアの地中海 16世紀から21世紀』(François Gipouloux, La Méditerranée Asiatique XVI-XXIsiècle,CNRS,2006)という本がある。その内容を紹介すれば以下のようになる。
アジアに生じた新しい潮流
こんなことはあえてフランス人から言われる必要もないことなのだが、フランス人ですら、アジアの特徴をつかんでいることが重要だ。そこで言われていることは、ヨーロッパ型の国民国家の概念を超えるものがアジアにはあるということだからである。

わが日本は明治以来、国民国家の概念を西欧から輸入し、アジア地域の中で唯一抜けだし、アジアの雄になってきたのだ、今やそのアジアで国民国家であるがゆえに孤立し、繁栄に乗り遅れている。
発展しつつあるアジアが、海洋国家として、海の環として再び繁栄を取り戻しつつある今、日本は再びその環に戻ることを真剣に考えたほうがいいのではないだろうか。
この書物の中に、ミシェル・トリピエの『アルキメデスの王国』という書物から引用された言葉がある。


















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