毎年1500億円超も稼ぐ「アンパンマン」の凄みとは? お客さんは日本の乳幼児ばかりなのに世界トップクラスのキャラクター経済圏を構築

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アンパンマンの著作権や商品化権は主に著者であるやなせたかしの株式会社やなせスタジオ、テレビアニメを放送している日本テレビ放送網株式会社、日テレの関連会社の日本テレビ音楽株式会社、アニメを制作している株式会社トムス・エンタテインメント、アンパンマンの絵本の大半を出版している株式会社フレーベル館の5社が管理しているそうです。

日本テレビ音楽が商品化権の窓口となり、どんな商品を展開するかを協議するのがアガツマ、ジョイパレット、セガトイズ、バンダイの玩具メーカー4社で構成される「アンパンマン会議」です(『月刊トイジャーナル』2017年9月号より)。

アガツマは、主に乳幼児向けの玩具を多数展開しているほか、ニンテンドースイッチに対応した知育ソフトを発売しています。ジョイパレット、セガトイズ、バンダイもそれぞれアンパンマンの玩具を製造しています。

バンダイのサイトを見ると、0歳(お誕生のころ)、3カ月(くびすわりのころ)、6カ月(おすわりのころ)、8カ月(はいはいのころ)、1歳(あんよのころ)、1.5歳、2歳、3歳〜と乳幼児の年代を細かく分類して玩具を開発しているのがよくわかります。バンダイでは、子ども向けアパレル「アンパンマンキッズコレクション」も手がけています。

多くの子ども向け食品にアンパンマン

食品スーパーに行けば、アンパンマンのキャラクターを冠した子ども向け食品がたくさん待ち構えています。永谷園は、「離乳食の終わった1歳頃から」を対象にしたキャラクターシール付きのカレー、ハヤシ、ミートソース、中華丼、お茶漬け、ふりかけなどを展開しています。明治はゼリー飲料と野菜飲料、果汁飲料、ヨーグルト飲料を揃えています。

東ハトは看板商品のキャラメルコーンなどで「それいけ!アンパンマン」のキャラクターを起用、不二家では同社の洋菓子店で「それいけ!アンパンマン」の生ケーキを用意しているほか、チョコレート菓子、グミやキャンディ、ビスケットでコラボレーションしています。

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