春休みがチャンス「子のやる気」をぐんぐん引き出す、手帳を開く手間要らず、リビングに貼っていつでも自然に目に入る"ポスター式子ども手帳"

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ポスター式のよいところは次の4点にあります。

・常に目につく場所にあるため、やるべきことを忘れない
・手帳を開く手間がないので、継続しやすい
・シールを貼る楽しみがあるため、やる気が出る
・ゲームやご褒美を取り入れれば、楽しみながら継続できる

手帳を使うのが苦手な子どもでも、ポスター式なら簡単に取り組めます。春休みに新しい習慣を試すことで、新学期からの生活リズムもスムーズに整えられるでしょう。

親が気をつけるべきポイント

ただし、いくつか注意点もあります。

1)親がチェックしすぎない →「やった?」と親が確認しすぎると、子どもがやらされていると感じてしまいます。やらなければ、シールがないだけ、ポイントがないだけです。それは子どもの判断になります。「やらなければならない環境」ではなく、「やりたくなる環境」を作ることが大切です。

2)項目を増やしすぎない → 9個のタスクが適度な目安ですが、はじめは少なめに設定し、「できたら増やす」形にすると、無理なく習慣化できます。また、どうしても親がやらせたいことばかりをリスト化する可能性があるので、子どもが自らやりたいこともリストに入れて、ポイント化、シール貼りをします。ただし、やりたいこととやらねばならないことでは、ポイントのウェイトは変わってきます。

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3)ペナルティは実施しない → 「やらないとペナルティ」ではなく、「やるとポイントゲット、シールゲット」にしたほうが自分の成長具合が一目でわかり、「やれていないこともやろう!」と自主的に思うようになります。仮にできなくても、ポイントなし、シールなしというだけです。

春休みは、子どもが「やるべきことを自主的にこなす力」を育てるチャンスです。ポスター式子ども手帳モデルを導入すれば、手帳を開く手間が省け、楽しく習慣化できる仕組みが作れます。Aさんのように、シールやご褒美制度を活用しながら、「やる気を引き出す工夫」を取り入れてみてください。

春休みの間に「自分で考え、行動する力」を育てることができれば、新学期からの生活もスムーズに進むはずです。ぜひ、この機会に試してみてください。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4500人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、カフェスタイル勉強会Mama Cafe(累計1万3千人のママさん参加)、執筆、講演を精力的に行う。教育学修士(東京大学)。著書に『子ども手帳』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など国内30冊、海外13冊。音声配信Voicyでは「子育てランキング1位」の人気パーソナリティを務めている。

講演、執筆相談はこちらから。

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