「日本人と摩擦を生む人もいますが、多くは平和に暮らしています」 元宿場町で人口の1割超が外国人の街「蕨」の実態と、住民たちが語る魅力

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約2500戸もある巨大団地だが、6割の住人が外国人と言われている。

川口芝園団地
大友克洋の名作漫画『童夢』の舞台のモデルとなった川口芝園団地(筆者撮影)

1980年代に一世を風靡した大友克洋の漫画『童夢』の舞台のモデルになった団地である。壁のように連なる団地群の姿に、大友克洋も驚いたに違いない。

さて、既述のように、この団地は日本人よりも外国人の方が多く住んでいる。主に中国人と韓国人だ。

和心国際保育園
川口芝園団地敷地内にある和心国際保育園(埼玉県川口市芝園町3-12 芝園団地12号棟102号、103号)(筆者撮影)

団地の敷地内にある「和心国際保育園」は、他ではあまり見ることのできないインターナショナル保育園だ。

スーパーも異国情緒が漂う

また、敷地内のスーパーマーケットでは、韓国、中国、東南アジアの食材を豊富に扱っている。

商品棚
川口芝園団地敷地内にあるスーパーマーケット(筆者撮影)
商品棚
団地内にあるスーパーマーケットの商品棚。日本にいながら海外を楽しめる風景だ(筆者撮影)

団地内を散策していると、たしかに外国人と思しき人が多い。中庭では子どもたちが駆け回っている。団地内の共有スペースは清潔に保たれ、ゴミ捨て場もきちんと整理されていた。

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