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「とても残念」「これならモスやバーキンに行く」との声もあるが…。マック「値上げに悲鳴」"客離れ"は起きるのか考察

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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かつてのマクドナルドの姿を知っていると、「とにかく安い店」としてイメージされがちだが、実は現在のマクドナルドは安いから行く店ではなくなっている。むしろ、値上げをしても選ばれる店になっているのだ。

「インフラ」としてのマクドナルド

では、消費者はマクドナルドの「なに」を選んでいるのか。

確かに期間限定のハンバーガーなど、商品力もあるだろう。ただ、素材にこだわったモスバーガーや、サイズ感へのこだわりを見せるバーガーキングと比べるとどうしても商品単体では霞んでしまうのも現状だ。

「マクドナルド値上げ→モスやバーキンと同じ価格水準? 客離れ起こさない緻密戦略」(「Business Journal」3月11日配信)では、値上げを行ってもマクドナルドが選ばれる理由について、その圧倒的な店舗数を挙げている。

街の至るところにあるマクドナルド(筆者撮影)

2025年2月におけるマクドナルドの全国店舗数は2985店。これは外食チェーン全体のトップで、当然ハンバーガー業界でもトップの数。次いで数が多いモスバーガーは1311店舗。ダブルスコアでマックが勝っている。

筆者は東京と香川で二拠点生活を行っているが、マクドナルドの強さは地方部に行くと顕著にわかる。簡単にいえば、地方の「インフラ」の一つになっているのだ。

例えば、香川全体では20を超えるマクドナルドがあるのに対し、モスバーガーは4店舗。個人の喫茶店などが減少している現在、マクドナルドで井戸端会議をするお年寄りも多く見かける。

それに都心部に比べれば少ないが、テレワークの普及も相まってマクドナルドで仕事などの作業をしている人も多い。マクドナルドでは全店でフリーWi-Fiの設置があるのもポイントだ。さらには勉強をする学生もおり、複数の層が店内に共存している様子が目につく。

マクドナルドでは「マックカフェ」も展開。通常よりもゆったりしたスペースが用意されている(筆者撮影)

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