
カカオは食物繊維がたいへん豊富であり、糖の吸収をゆるやかにして食後の血糖値上昇を抑える効果も期待できます(写真:moto/PIXTA)
近年、肝臓の健康に注目が集まっています。医学が進歩して、肝臓こそ健康長寿を実現するカギになる臓器だということがわかってきたのです。
たとえば、「脂肪肝」は、これまで「誰でもかかるたいしたことない病気」のように扱われてきましたが、じつは「動脈硬化や糖尿病などを招く重大な病気」であることが判明しています。脂肪肝を甘く見て放っていたら、老化や病気が加速して、先々の人生を大きく狂わせることにもなりかねません。
ただ、肝臓は、ポイントを押さえたケアを行えば復活する臓器です。肥満やアルコールなどの問題で長年健診の肝機能の数値が悪かった人も、やるべきことをやりさえすれば短期間で回復させることができます。
では、どんなケアを行えばいいのか。肝臓専門医として46年間、患者を診察し続けてきた栗原毅医師は、新著『肝臓大復活』の中で、すぐに役立つ肝臓ケアのノウハウを惜しみなく紹介しています。
以下では、その栗原医師が患者さんにすすめている「高カカオチョコレートの効果」について解説します。
「カカオ含有量70%以上のチョコ」が効果を発揮
じつは、私のクリニックにいらっしゃる脂肪肝の患者さんは、9割方の人が高カカオチョコレートを食べることを習慣にしています。そして、これによりほぼすべての方が肝機能改善に成功されています。肝臓の脂肪だけでなく、内臓脂肪や皮下脂肪も落ちて、すっきりやせられた方も少なくありません。
「いったい、どうして?」「チョコなんか食べたら、逆に脂肪が増えて太るんじゃないの?」と、不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、どんなチョコレートでもよいわけではありません。甘いチョコを食べすぎれば太ってしまう可能性もあります。ただ、「高カカオチョコレート」と呼ばれるカカオ含有量70%以上のビタータイプのチョコには、脂肪肝や肥満の解消に役立つ多くの効果が期待できるのです。
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