ビジネスで「確実性」を追求しすぎるのは危険な理由を4つ紹介。組織の「挑戦する気風」「創造力」は実は上司次第だ!

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多くのリーダーが挑戦を避ける理由として、一般的には「失敗への恐怖」が挙げられます。しかし、実際には「成功への恐怖」が大きな障壁となっている場合があります。成功は本来、嬉しいことです。それなのになぜ、成功を恐れるのでしょうか?

成功の恐怖は、多くの人が経験する心理的現象です。人は成功を望む一方で、成功がもたらす変化や責任に対して無意識のうちに抵抗感を抱くことがあります。この心理的な壁が挑戦を妨げる要因になっています。

成功が恐怖につながる3つの理由

①期待のプレッシャー

成功すると周囲からの期待が高まり、「次も成功しなければならない」というプレッシャーを感じます。その期待に応えられない可能性を不安に思い、挑戦が億劫(おっくう)になります。

②責任の重さ

成功は新たな役割や責任を生むことがあります。「成功するとリーダーシップをさらに求められる」「大きなプロジェクトを任される」といった状況を想像し、その責任の重さに圧倒されることがあります。

③人間関係の変化

成功がきっかけで周囲との関係が変わることを恐れる人もいます。たとえば、同僚との距離が広がったり、嫉妬や批判を受けたりする可能性を恐れることがあります。

成功への恐怖心は、緊張やプレッシャーとしてあらわれることがあります。

スピーチの緊張

結婚式のスピーチで多くの人が緊張するのは、「うまくやれる可能性がある」からです。「できなかったらどうしよう」という不安は、できる可能性があるから沸き起こります。「絶対に失敗する」と確信している場合、緊張は生まれず、落胆がおもな感情になります。この緊張は、成功の可能性に対する期待が引き起こすものです。

スポーツでの緊張

「9回裏2アウト満塁」の場面でバッターが緊張するのは、「ヒットを打てる可能性がある」からです。絶対に打てないとわかっている選手は、緊張するのではなく落胆します。ピッチャーももちろん同様です。

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