タイパ重視の若者たちが「ゾス!」の熱狂に酔う不条理、経営学者は「ザ・ノンフィクション」炎上回をどう見たのか【前編】
2人の新人社員が映す「令和の企業戦士」像
「ザ・ノンフィクション」に登場した2人の新人社員のうち、電話で新規開拓を行うテレアポで頭角を現したGPの女性社員は、入社半年でチームリーダーに抜擢されたが、その直後から成績が急落。「いっぱいいっぱい」と涙を流した。
一方、入社から3カ月間、売り上げがゼロのままで、それが影響して同棲相手との関係も壊れかけた男性社員は、飲み会の席で山本康二社長から「もっと場を盛り上げてみろ」と叱責された。このシーンを一見すると、営業の基本を教え込む指導に見える。だが実態は、適材適所を考慮せず、1つの企業文化に合わせ込もうとする没個性化にほかならない。
社訓の唱和や特有の掛け声によって連帯感を高める行動を見ると、カルト宗教団体の儀式のようにも映る。見方を変えれば、昭和に見られた“企業戦士”の姿と変わりない。



















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