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DeepSeekの新カリスマ「梁文锋」知られざる正体 中国在住・北京大学MBA生の考察(後編)

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  • 岡 俊輔 中国在住経営者 北京大学MBA23期生
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DeepSeek創業者の梁文锋氏が起業家として明らかに特異であり、カリスマ性も兼ね備えているのは、「マネーゲーム化するAI業界」「クローズド戦略をとるOpenAI社」「模倣品で良しとする中国産業」、これら三方に対して批判的であることであり、そして自らの高い技術力と実行力によって、これらを打ち破ってしまったことにあります。

彼の実際の発言をもとに、その思想に迫ってみましょう。

AI時代の新しい中国のリーダー「梁文锋」

「私たちは、たとえ小さなアプリでも、低コストで大規模モデルを利用できるようにしたい。技術が一部の企業や個人だけに独占され、寡占状態が生まれるべきではない」
「APIもAIも、誰もが手頃な価格で利用できるべきだ」


 高級化したAIの現状を嘆き、誰もが気軽にAIを手にできる世界を理想としています。

「破壊的技術の前では、クローズドな戦略による参入障壁は一時的なものにすぎない。たとえOpenAIが非公開化しても、他者による追い越しを防ぐことはできない」


 技術革新の鍵は、OpenAIのような「クローズド戦略」ではなく、DeepSeekが推し進める「オープンソース戦略」にあると主張をしています。

「中国とアメリカのAIの本当のギャップは、オリジナリティと模倣の差だ。これが変わらなければ、中国は永遠に追随者でしかない」

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