DeepSeekの新カリスマ「梁文锋」知られざる正体 中国在住・北京大学MBA生の考察(後編)

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オープンソースであれば、セキュリティリスクは実際には存在しないものの、欧米企業や日本企業は政治的なリスクを考えてDeepSeekの導入を躊躇するはずです。

ChatGPTやGoogleなども、DeepSeekのオープンソースモデルに追随していくと思いますが、技術やコストの観点で追いつくまでには時間がかかるはずです。

その間に中国では、あらゆる産業も行政も、とてつもないスピードでAI化が進んでいくことでしょう。

新興国に広がり、中国の「一帯一路政策」とも合致

この動きは中国にとどまらず、グローバルサウスやBRICSなどの新興国にも波及していくはずです。なぜなら、安くて便利だからです。

そしてこれはまさに、中国政府の「一帯一路政策」とも合致します。

とくに中国経済の最大の強みは製造業です。自動運転やロボットなどの製造業×AIの領域が加速度的に進み、それが世界に波及していくはずです。

中国の官民のどちらにとっても、DeepSeekはある種のブレイクスルーだと中国国内で言われはじめていますが、他の国も今後徐々に気づかされることになるのではないでしょうか。

「中国AIの新しいリーダー」梁文锋氏が引き起こしたうねりは、さらに大きくなっていきそうです。

*【あわせて読みたい】「中国は"DeepSeek登場以前"と"以後"に分けられる…?」「DeepSeek革命→中国国内で進む"凄すぎる大変化"」超驚きの実態

*【あわせて読みたい】日本人が知らない「ChatGPT」と「DeepSeek」の本質的+決定的差は何なのか

岡 俊輔 中国在住経営者 北京大学MBA23期生

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おか・しゅんすけ / Shunsuke Oka

1988年東京都生まれ。大学時代に中国に交換留学をし、在学時に中国ネットマーケティング会社を創業。当時講談社やTechwave等にて記事連載。CCI主催のSocial Media Week TOKYO等で登壇。

28歳の時に中華系広告代理店に就職。MGRとして中国ネット企業の日本市場広告代理事業の立ち上げをし売上約10倍。31歳の時に大手日系デジタル広告代理店の中国法人のCEOに就任、現在4期目。

Tech領域は19年にプログラミング学校G'sACADEMYピッチイベントGGAにて優勝。同年中国Web3業界で著名な李笑来氏の書籍翻訳。

HSK6級,HSKK高級(中国語最上級資格)。北京大学MBA23期生。

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