「金利ある世界」本格化で今すぐやるべき家計対策 住宅ローン「5年ルールがあるから安心」は早合点?

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定期預金は、地銀やネット銀行を中心に引き上げの動きがみられます。1年満期の金利が年1.1%前後のところが増えてきています。大手銀行においても、普通預金金利の引き上げ(決定済み)に続き、定期預金金利の引き上げを予定しているといいます。

2月末時点で、大手銀行で適用されている1年満期の定期預金金利は年0.125%です。100万円を預けた場合に付く利息は1200円(税引き後997円)ですが、これがもし年1%になれば1万円(税引き後7969円)になります。

もし今、預け入れている定期預金の金利が低ければ、今後、金利の高いものに預け替えると受取利息が増える可能性があります。定期預金の金利は固定金利(※)ですので、金利が低いときに預けた定期預金には、満期まで低い金利が適用されるためです。

定期預金には5年満期、10年満期など長期のものもありますが、金利の上昇基調がしばらく続くと見込むなら、1年や6カ月など期間の短いものを選ぶと有利かもしれません。

定期預金は満期を迎えると、自動的にその時点の金利で更新継続されるタイプと、解約されて普通預金に入金されるタイプがあります。金利上昇後には高い金利が適用されるように、同じ定期預金を続けるか、別の定期預金を選び直すかなどを検討してもよいでしょう。

(※一部、半年ごとに金利を見直す変動金利型の定期預金もあります。また、満期前に定期預金を引き出すには解約手続きが必要です。解約に手数料はかかりませんが、利息は「中途解約利率」が適用され、預け入れたときよりも低い利率で計算されます。さらに、預入中の定期預金を解約して再度預け入れることにより、満期日が後ろ倒しになることにも留意が必要です)

住宅ローン固定金利での新規借り入れにはマイナス

長期金利は住宅ローンの固定金利の指標にもなっています。10年物国債の利回りなどを指標に、各金融機関が固定金利を決定しています。

固定金利を選択した場合、固定期間が終了するまでは借入金利は変わりません。金利が上昇しても、すでに借り入れ中の住宅ローンの返済額が増える心配はありませんが、これから新規で借りる場合には、借入金利が高くなる可能性があります。

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