「金利ある世界」本格化で今すぐやるべき家計対策 住宅ローン「5年ルールがあるから安心」は早合点?

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マイナス金利の時代には、「銀行に預けていてもお金はほとんど増えない」というイメージがあったかもしれませんが、これからは「預金でも意外と利息が付く」という実感が出てくるのではないでしょうか。

引き上げ後の金利は、直近の利息の決算日から反映されます。通常、普通預金の利息は毎年2月と8月の半年ごとに日割り計算で付与されるため、現在預けている預金に対しても、8月に受け取る利息からは引き上げ後の金利で付与されます。

住宅ローン変動金利にはマイナス

一方、短期金利の上昇でネガティブな影響が懸念されるのが、住宅ローンの変動金利です。大手銀行を中心に多くの金融機関の住宅ローンでは、変動金利型の基準金利は短期プライムレートを指標に設定されています。

通常、日銀の利上げ後には各行が短期プライムレートを引き上げます。今回も、1月の利上げを受けて多くの金融機関が3月から短期プライムレートを年0.25%引き上げます。短期プライムレートの引き上げによって、住宅ローンの基準金利も引き上げられることになります。

新規借入の場合には、4月以降に融資実行するローンから、引き上げ後の金利が適用されるのが一般的です。ただ、住宅ローンの適用金利は基準金利から所定の優遇幅が引かれます。収入や物件などによっては大幅に割引される場合もあるので、条件次第では利上げの影響はそれほどないかもしれません。

すでに住宅ローンを借り入れている人への影響はどうでしょうか? 

変動金利で借り入れ中のローンの適用金利も、基準金利が上がれば順次引き上げられます。一般的に変動金利の基準金利は4月1日と10月1日の年2回、見直されるため、今回も4月1日から見直すところが多いとみられます。この場合、6月または7月の返済分から、引き上げ後の基準金利が適用されます。

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