Xbox、今更日本でのプロモに力を入れるワケ

マイクロソフト幹部が語る「日本重視戦略」

ファンイベント「Xbox One 大感謝祭 2015」

日本マイクロソフトは自社製ゲーム機「Xbox」シリーズのファンイベント「Xbox One 大感謝祭 2015」を実施。このイベントに際して来日したKudo Tsunoda氏(マイクロソフト本社ヴァイスプレジデントで、ゲーム開発を担当するMicrosoft Game Studioのトップ)が、”日本のゲームコミュニティとの関係重視”を強調。日本のトップクリエーターとの交流、ゲームタイトル制作への投資を継続すると話した。

Xboxは2001年末に初代製品が米国でデビュー。2代目となるXbox 360は、ソニーコンピュータエンターテインメント(SCE)のPlayStation 3に先んじてリリースされ、オンラインゲームのトレンドを先取りしたことなどもあって、一時はSCEを越えるユーザーコミュニティを誇るプラットフォームに成長していた。

とりわけ北米市場では強く、現在でも米VGChartzの集計によるとPS3の約2920万台に対し、Xbox 360は約4850万と普及台数で上回っている。オンラインゲームは対戦する相手とのコミュニティが重要なため、PS3に先行して市場を形成したことが有利に働いていた。

北米以外の市場では苦戦

しかし北米以外の市場では、PS3が徐々に巻き返し、どの地域でもSCEが上回っているのが現状だ。さらに、PlayStation 4とXbox Oneという現世代ゲーム機では立場が逆転し、PS4がグローバルで2477台に対し、Xbox Oneは1357万と大きく水をあけられた。とりわけ欧州での差は大きく、地元であり得意ともしている北米市場でも約100万台の差でPS4が出荷台数で上回る。

さらにXboxに限らず、高性能の新世代ゲーム機が、日本市場で軒並み苦戦している。日本向けのXbox Oneはわずか6万台という統計結果だが、実は好調と言われるPS4も日本市場では160万台しか売れていない。もちろん6万台よりは大きいが、総出荷数が3000万に届こうかという中にあって、日本市場の存在感は極めて小さいと言わざるをえない。

そんな中、Tsunoda氏は日本のゲームコミュニティに対し、タイムリーに日本語に対応したゲームを提供していくと話し、またマイクロソフト自身が開発費を投資してXbox One専用タイトルを開発する手法を増やし、日本のゲーム開発者に対しても継続的な投資を行っていくと話した。

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