やせ型で清潔感もあり、年収も1000万円近くあった。そして何よりコミュニケーション力があって、会話をしていて楽しかった。しかし、こういうタイプの男性は、婚活市場ではほかの女性からも人気だ。
結婚相談所の場合、仮交際の期間中は複数の人と同時交際することが認められており、新たなお見合いをすることも可能。相手が何人と仮交際をしているかはわからないため、素敵だと思える相手に出会った際には、ほかのライバルたちに差をつけ、いち早く心をつかまなくてはならない。
ちょうど翌月に彼の誕生日があり、そこから3日後の土曜日に会う約束をしていた。
「誕生日は、日にちが変わった0時ジャストに『お誕生日おめでとう』のメールを入れました。そして土曜日のデートは、『食事をするレストランのアレンジを私にさせてくださいね。3日遅れだけれどお誕生日のお祝いをしましょう』と言って、レストランを予約しました」
さらに、happy birthdayとさとしの名前が入ったデザートプレートをサプライズでオーダーしておいた。
誕生日に仕掛けられた次々のサプライズは、さとしにとってドキドキの連続だったのだろう。それからすぐに真剣交際の申し出があり、そこから1カ月後にはプロポーズ。それを受けて、ちあきは成婚退会をしていった。
「男性がリードしてくれるのが当たり前、ごちそうしてくれるのが当たり前」と思っている女性は、婚活市場ではまずは結婚できない。
同じく「俺の方が稼いでいるんだし、家事や育児をサポートはするけれど、基本的にそれは女性側の仕事」と思っている男性も選ばれない。
婚活パーティで年下とマッチング
あけみ(40歳、仮名)は、婚活を始めて10カ月が経っていた。
「40歳になったら、39歳のときに比べて申し込みをかけてくる男性の年齢層が急に上がりました。40代後半、50代の男性が多くなって、お会いしたいと思える人がいません」
あけみは、見た目も若々しく、年収も500万円ほどある自立した女性だったので、男性は「年収は平均的でいいけれど、年齢だけは近い人」というのが希望だった。それは、子どもを望んでいたからだ。
そこで、筆者は婚活パーティへの参加を勧めた。結婚相談所が主催する婚活パーティならば、遊び目的の男性や既婚者の男性が紛れ込んでいることはない。
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