赤いきつねCM「グルメ漫画の表現内」なのか検証 「頬を染めて食うのはデフォルト」は本当か

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頬を染めて食べるのは、2000年代以降のグルメ漫画においては多くの作品で取り入れられている手法だ(筆者撮影)
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東洋水産のカップ麺「赤いきつね」のアニメCMがプチ炎上した。うどんをすする若い女性キャラの口元や、ほんのり赤く染まった頬がアップになるなどの描写が「性的だ」などとして、批判の声が上がったのだ。これに対し「そうは見えない」「何が問題なのか」といった反論もあり、ちょっとした論争になっている。

問題のCMは「ひとりのよると赤緑」と題して公開されたうちの「おうちドラマ編」で、男性キャラが「緑のたぬき」を食べる「放課後先生編」と対をなす。まず、女性が家でドラマを見て泣いたあとに食べるのに対し、男性は職場で残業しながら食べるという設定自体、今の時代にジェンダーバイアスを指摘されるのはやむをえまい。

リュウジ氏「頬を染めて食うのはデフォルト」

「性的だ」という批判が出てくるのも理解はできる。男性編より女性編のほうがカメラワーク(視線)がねっとりしている感じがするし、赤く染まった頬や口元のアップに性的な意味を見出すことは難しくない。ついでに言えば、一人の部屋でカップ麺をあんなふうに(男ウケする感じで)食べる女性も現実にはまずいないだろう。

東洋水産公式YouTube「maruchanchannel」より

今回の件について料理研究家のリュウジ氏は、X(旧ツイッター)で「このアニメが性的だと話題らしいけど 炎上覚悟で言わせて貰うと一昔前のグルメ漫画で育ったから頬を染めて食うのはデフォルトだし全く性的に見えない なんならいつ服が破れて口からビームが出るのかと思った」と述べた。

次ページ「服が破れて」のネタ元『食戟のソーマ』
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