
一方で、揺るがない自信もある様子。「せりふではない熱量の高い言葉にこそアンスクリプテッド作品の可能性が集約されていると思っています。脚本があったら、おそらく到達できないような世界観があります。このアドバンテージは強さになるはず」。実際、参加者が番組内で発した言葉はプロモーション動画でも発信され、共感を得ています。
日本の文化が詰まっている“チョージャパン”で勝負
ただし、言語が異なるとなかなか伝わりにくいようにも思うわけですが、Netflix韓国のリアリティショーは「脱出おひとり島」をはじめすでに世界ヒットを飛ばす実績を作っています。韓国ドラマの俳優たちに負けず劣らずの容姿端麗の男女が出演していることが韓国の強みだとすると、日本は何で勝負するのが正解なのでしょうか。
この答えに対してもMEGUMI氏は確信を持っています。「日本にしかない文化が詰まっている“チョージャパン”」が世界で攻めるカギになると。
「ヤンキーは実にドメスティックなカルチャーなんです。任侠のような発言からつなぎ服のファッションまで超ジャパン。派手なことを言いつつシャイなところがあるのは日本人の性質を表してもいます。それに海外の方もヤンキー、ヤンキーって呼びやすいんじゃないかと。面白がって見てくださるといいなと思っています」
実体験があることもさることながら、制作過程の中で実感したという説得力の言葉です。そもそも日本のバラエティ番組はテレビ局が長年かけて作り上げたバラエティ番組制作ノウハウがあります。官民一体の業界団体、一般社団法人放送コンテンツ海外展開促進機構の独自調査によると、80年代から現在まで、フォーマット販売をもとに海外の現地で制作された日本のバラエティ番組数は90作品以上に上り、制作話数にすると1万2000話以上。アジアでは断トツの実績です。Netflixがある時代の今、まだまだ攻めどころがあると思わずにはいられません。

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら