Netflixは今後、日本でもアンスクリプテッドと呼んでいくようですが、引き続き日本ならではの型にはまらないバラエティ番組を押し出していくことには変わりありません。そんななかで、アンスクリプテッド番組企画で大事にしていることが2つあるのだそう。1つ目が「企画の新規性」です。
太田氏は「これまで見たことがなかったような斬新さや、なじみがあるものを新しい視点で切り込み、気づきを与えられるようなものを制作しています」と説明していました。芸人の話術をドラマ仕立てにした「トークサバイバー」はまさにそれ。日本どころか海外にもない斬新さがあります。
2つ目に挙げたのは「人間の本音を映し出す作品」です。リアリティショーはそもそも見え隠れする本音を楽しむコンテンツですから、差別化を図った方針とは言いがたいものの、いろいろな立場のありとあらゆる本音を追求しているのは確か。「あいの里」や「ボーイフレンド」などが例に挙げられます。
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年内配信予定のアンスクリプテッド作品の一部も発表され、確かに新規性あり、本音あり。スタジオMCに小泉今日子と令和ロマンを起用した「オフライン ラブ」はフランスの地中海に面したニースを舞台に王道路線にも見える恋愛リアリティショーですが、デジタルネイティブの若者たちが一切のデバイスを手放すルールに新しさがあります。ガイドブック片手に昭和の時代にタイムスリップしたような古風な恋愛模様を展開します。2月18日からスタートしたところで、全10話一挙に配信する新しい手法を取っていることも注目です。
ヤンキーとまさかの掛け合わせ
このほか、Netflix常連のテレビプロデューサー佐久間宣行氏が手掛ける東野幸治MCの芸人バラエティ「罵倒村」や25人の元プロアスリートがサバイバルゲームに挑む「ファイナルドラフト」が年内に独占配信されます。Netflixリアリティショーのバリエーションの豊富さで一歩先いく韓国に追いつけ追い越せで、日本もようやく手を広げていきます。
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