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「西麻布のラウンジより、地元で家族とキャンプのほうがかっこいい」東京のエリート層で静かに起こる"大変化"

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  • 永谷 亜矢子 立教大学客員教授 株式会社an代表取締役
  • 鈴木 信吾 『日本一わかりやすい地方創生の教科書』著者・「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」受賞
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鈴木:今回の話をまとめると、大切なのは「誰が地方の担い手になるのか」ということですよね。それが1次産業者であったり、企業の跡継ぎであったり。そのために、「地域の適切なブランディング」が必要不可欠であると。

永谷:人がいないことには、どうしようもないですからね。

「実は俺、地元も手伝ってるんだよね」

鈴木:実は、2021年度の東京都への年間転入出者数のデータによると、依然「転入超過」ではありますが、転出者が増えてきていることがわかる。さらに東京23区で見ると、むしろ「転出超過」になりました。

もちろんコロナという外圧の影響が多分にありましたが、日本は一度、「地方分散型社会」に傾いた。いまこそ日本の転換期だと思います。

永谷亜矢子/大学を卒業後、リクルートに入社し広告営業、企画、雑誌の編集に携わる。2005年、東京ガールズコレクションの立ち上げに関わり、イベントプロデュースやPR、社長業を兼任。2011年より吉本興業で海外事業、エンターテインメント事業のプロデュースを担い、2016年に株式会社anを設立。企業&中央官庁、自治体へのマーケティング、PRコンサルタント、施設やイベントの企画からプロデュースまでを担う。2018年より立教大学経営学部客員教授

永谷:その機運は私も肌で感じています。

東京でバリバリ働いているエースたちがこぞって「実は俺、地元も手伝ってるんだよね」という「ある種の新たなマウントカテゴリー」が現れはじめました(笑)。

東京でクライアントだけを回しているのはダサい、西麻布のラウンジより地元で家族とキャンプのほうがかっこいいみたいなトレンドが少しずつ芽生えてきているみたいなんです。

鈴木:建築ツーリズムにも通じる話で、若い建築家たちが東京で活躍修業の場がどんどんなくなってきていて、地方に勝負の場を求めるという流れも出てきています。

永谷一極集中の揺り戻しというか、東京が飽和しすぎてきたのかもしれませんね。

若者が活躍の場を求めて、むしろ東京を離れる。優秀な人材を獲得する千載一遇のチャンスを、地方はきっちりとつかみ取ってもらいたいですね。

【この対談の1回目】
→皮肉にも「学力が全国1位」だったから…「若者がどんどん地方から出ていく」本当の"原因"は何か

【この対談の2回目】

「漁師と一緒に魚を獲って"漁師メシ"も食べられる?」地域でできる「ホンモノ体験」こそ"地方大復活"のカギだ

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