大人にも役に立つ「東大生の頑張り方」工夫の数々 「頑張り始める前」に何をどう準備するべきか
そうならないために著者が勧めているのは、「まず調べてみること」である。「いま自分が向き合っているのと同じ課題に、かつて向き合った人はいないか」を調べ、次いで、そういう人がどうしていたのかを調べるということ。そうすれば、自分で考えるよりも速く、いい解決策が見つかるわけだ。
会議資料づくりなら会議資料づくりについて、レポート執筆ならレポート執筆について、ネットで調べて、同じ悩みを持っている人を探すのです。ブログでもSNSでも、何でもいいので、探してみましょう。
そうすれば、いまみなさんが抱えている問題にどのように対処すればいいのか、見えてくるはずです。(57ページより)
たしかに「悩み」に対する解決策は他の誰かがすでに考えてくれているものでもあり、それは過去についてもあてはまる。たとえば哲学は古代ギリシャの時代からスタートしており、「なぜ生きるのか?」「なぜ死ぬのか?」といったことはすでに議論され尽くしている。もちろんそれは哲学だけの話ではなく、他の多くのことにもいえるに違いない。
そこで、まずは「適切に面倒くさがる」べきだと著者は主張するのだ。「自分で考える」ことを面倒くさがり、まずは自分と同じ悩みを持った人はいないかを調べてみれば、解決策が見えてくるということである。
マインド2:スケジュールをギチギチに組む
物事を進めようというとき、あまりスケジュールを決めず、「これを終わらせる」というノルマだけで考え、進めていく方もいらっしゃることだろう。
「ちょっと大変な作業」は、つい後回しにしてしまいがち。そして、ほかの「やることが明確ですぐに終わるような作業」に逃げてしまったりするものでもあるだろう。
しかし重要なのは、後回しにすればどうにかなるわけではないということだ。つまり、後回しにする以外の手段を重視するべきなのである。
「この時間には、これを終わらせよう」「何時になったらこれを始めよう」と、スケジュールをガチガチに決めてしまったほうがいいのです。
しかも、そうやってスケジュールを決めると、時間制限をつくることができます。(61ページより)
そもそも、必ずしも時間をかけさえすればいいものができるとは限らない。だとすれば、時間の制限を決めてしまうことも大切。
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