大人にも役に立つ「東大生の頑張り方」工夫の数々 「頑張り始める前」に何をどう準備するべきか
ちなみに重要なポイントは、本書が「努力する前の準備」の重要性を強調している点である。
「努力して目標を達成したい」という思いを抱えながら勉強を続ける過程で、「結果が出ない」「うまくいかない」と悩むことは少なくない。
だが、そういった悩みは「がんばっているとき」に解決できるものではなく、ましてや物事をスタートさせたあとでは遅すぎる。「始める前の準備」によってこそ、解決の糸口は見えてくるものだというのである。
それと同じで、勉強や仕事の効率を上げて目標を達成するためには、「努力する前の準備」が大事なのです。(「はじめに」より)
著者諸氏は、東大生の努力を分析する過程において、「努力のための準備期間」がきちんと存在することに気づいたのだという。つまり、それがこの主張の根拠になっているわけだ。
そうした準備の習慣が身についているからか、東大生は社会に出た後も、仕事の面でも「準備」をして、結果を出しています。仕事の前にしっかり目標を数値で決めたり、優先順位を上手に定めたりしているのです。(「はじめに」より)
重要なのは、上記の文章の後半である。つまり「準備の習慣」が身についていることにこそ大きな意味があるのだ。そこに気づくことができれば、東大生の「努力の準備」をまとめた本書の実用性が理解できるのではないだろうか。
たとえば、多くの方が直面する「なにから始めたらいいのかわからない」という壁をなくすために有効だという“4つの事前準備”は、目標達成のためのモチベーションを高めるためにも有効だろう。
マインド1:適切に面倒くさがる
やらなければいけないということはわかっているが、つい「面倒だ」と感じてしまう――。そんな経験は誰にでもあるはずだ。
手間がかかりそうだとか、頭を使わなければならないとか理由はさまざまだろうけれども、いずれにしてもそうなると立ち止まることになってしまう。その結果、時間がムダに消費されることになってしまうのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら